東洋医学における「脾(ひ)」は、
西洋医学でいう脾臓だけでなく、
消化・吸収・栄養・エネルギーづくり全体を担う臓です。

女性の体にとって脾は、
**すべての健康の“土台”**となる存在です。


🟡 東洋医学における「脾」の働き

🔸① 飲食物から「気」と「血」をつくる

東洋医学では
「脾は後天の本」
といわれます。

これは、
生まれてからの体は
食べたもの・飲んだものによって作られる
という意味です。

📌 脾の働きが良いと

  • 食欲があり、食べられる

  • 便通が良い

  • 気力(元気)がある

状態が保たれます。


🔸② 血を「巡らせ、留める」役割

脾は、
気血のエネルギーをつくるだけでなく
血が血管の外に漏れないように保つ働きも担います。

脾が弱ると…

  • 月経量が多い

  • ダラダラと出血が続く

  • 不正出血

といった症状が現れることがあります。

女性の月経トラブルには、
脾の弱りが関係しているケースが少なくありません。


🔸③ 「考えすぎ」と深く関係する臓

東洋医学では、
脾は「思(し)」
――考える・悩む感情と結びつくとされます。

🌀 考えすぎ・心配しすぎが続くと

  • お腹が張る、下痢などの胃腸の調子が悪くなる

  • 食欲が落ちる

  • 気力が弱る

といった形で、
体に影響が現れてきます。


🌿 脾を守る養生(前編)

🟡 和食中心の食事

🟡 冷たいもの(生もの)飲食を控える
🟡 よく噛んで食べる

「ちゃんと食べる」ことは、
脾を守る一番の養生です。


🔜 次回予告(後編)

脾と妊娠・産後・更年期の深い関係
女性のライフステージと脾の関わりを見ていきます。