●治療について
現在、同じ鍼灸治療でも、純粋に東洋医学をもとに行う鍼灸、美容に特化した鍼灸、筋肉・神経に対して行う鍼灸、症状があるところのみ(局所)を施術する鍼灸など色々ございます。
古来、鍼灸治療は約2000年前の中国で起こりました。そこから、陰陽五行説などの理論と臨床を発展させた中医学と、日本の体質にあわせ独自に発展していった漢方医学とがあります。そのどちらもが目的は、気・血、五臓六腑、経絡を整え、その方の「治る力」を高めるために行う医術であります。
当院はこのような伝統的な理論と治療法に基づき鍼灸を行っております。
よって痩身などの美容目的や局所への鍼灸は行わず、電気をかけることも行いません。また商品販売も行っておりません。医療の一つとして東洋医学・鍼灸を追求し、治療にあたっております。
●治療頻度について
慢性的に病を患っている方、いくつも症状をお持ちの方であれば、最初は週2回からスタートをお勧めします。
これは『病を起こす体』から『ご自身で治る体』へと方向転換し軌道に乗り始めるまでは治療間隔が短い方が変わりやすいためです。その後、ある程度症状がおちついてきたら、週1回、2週に1回へと段々と間隔をあけていき終了です。
治療終了後も、体が弱い方や日常で無理が多く疲れがたまる方であれば2週1回、もしくは1ケ月1回のペース、季節によって不調がでやすい方であれば、その季節前に治療を行い、健康を保つための鍼灸治療を続けられることをお勧めいたします。
これこそが東洋医学の本来の目的「未病を治す」、病が起こりそうな前に未然に防ぐことや健康でいるための鍼灸治療です。
また、ぎっくり腰などの急性の病の場合、気・血の動き・変化が激しいため、最初の方は毎日か二日に1回の治療をお勧めします。これは、痛みを早く取り、病をながびかせないためであります。こちらも症状がおちつけば間隔をあけていき、終了です。
上記の内容は効果を出すための目安で、強制ではありません。実際において、各お一人さまの状況を合わせたうえで、治療内容・頻度は相談して決めていきます。