前編では、
肝が「血」と「気の流れ」を司る臓であることをお伝えしました。

後編では、
妊娠・出産・更年期という
女性の大きな節目と肝の関係を見ていきます。

🤰 妊娠を望む時期と肝

妊活において、
肝はとても重要な臓です。

理由は――

🟢 肝は血を蓄える
🟢 血は子宮・卵巣を養う
🟢 気の流れは排卵・月経リズムに影響

📌 肝が整うと

  • 月経周期が安定しやすい
  • 排卵しやすい体内環境
  • 子宮内膜が育ちやすい

つまり
**妊娠しやすい「土台づくり」**に
肝は欠かせない存在です。

🤱 出産・産後と肝

出産は、
女性にとって「大量の血」を使う大仕事。

産後は
🔸血が不足しやすく(出産時の出血や授乳)
🔸肝が回復途中の状態

 

になりがちです。

そのため…

  • 疲れが抜けない
  • イライラしやすい
  • 気分が落ち込みやすい
  • 抜け毛・目の疲れ

といった症状が現れることがあります。

📌 産後の養生は
肝を回復させる時間でもあるのです。

🌙 更年期と肝の役割

更年期は
女性ホルモンの変化とともに
体のバランスが大きく揺れる時期。

この時期、
肝の気の流れが乱れやすくなります。

🌀 その結果

  • ほてり
  • イライラ
  • 不眠
  • 気分の波

が起こりやすくなります。

東洋医学では、
更年期を「衰え」ではなく
🌿 次のステージへの移行期
と捉えます。

肝をやさしく整えることで、
更年期は
「つらい時期」から
「自分を大切にする時期」へと変わります。

🌿 肝をいたわる養生(後編)

🟢 全身を気持ちよく動かす
🟢 カフェインやチョコレートの取り過ぎに注意
🟢 がんばりすぎない

「無理をしない、時にのんびりと心と体をゆるめる」ことも
肝の大切な養生です。