みなさん、こんにちは。
福山市ばら公園すぐにある【女性とこどもの鍼灸院 SEISHIN】です。
今日は暦では『大暑(たいしょ)』ですね。
暦のうえで、気温の高い日が続く頃とされています。
暦も東洋医学、陰陽論から来ています。
はじまり中国で、紀元前の戦国時代、日本では弥生時代にまとめられました。
それまでの太陰暦(月の満ち欠けに合わせた暦)から太陽暦(太陽の動きに合わせた)
ものを取り入れ、太陽位置を24等分して作られたもの、この二十四節気となります。
なぜ太陽暦を中心においたかと言えば、狩猟から農耕するライフスタイルにかわり、
農作物を安定して作り、より良い生活をするには、太陽の動き、季節の動き、気や陰陽の動きを
計測して理解することが必然的に大事になってきたからです。
こうしてみると何気なく耳にする暦も、昔の人の知恵と工夫があって、現代に続き、
こうして今も息づいていることがとても感慨深いですね。
ただこの暦は中国発祥なので、日本では若干のズレがあることも知っておいてくださいね。
それより最近の温暖化による気候、気温のズレによるものの方が深刻です。
東洋医学では人間は自然の一部ととられていますので、こうした自然の異常やズレを
やはり私たちに置き換えて、考えないといけません。
人においても、治療に来られている方で熱に偏っている方が多いです。
巷では冷えが万病のもとで温めること良いとされることが話題ですが、
実際、臨床で多くの方の体をみてみると、案外、体に熱がこもっていて体のバランス
を崩し、症状が出ている方が多いです。
熱、陽に傾いている方で気血が流れず、結果冷えている方もいらっしゃいます。
こういう方の治療では、温めるよりも、溜まった気と熱をとることの方が
体は早く良くなり、結果、一部の冷えも温めなくてもとれていきます。
一部をみるのではなく、全体のバランス、陰陽をみる。
これからの時代、東洋医学の考え方や過ごし方がますます大事になって
くるのではないかなと思っています。