これまでのコラムでは、東洋医学の基本として
- 気・血・水
- 五臓(肝・心・脾・肺・腎)
- 女性の一生と腎(上古天真論)
についてお伝えしてきました。
今回はその理解をもう一歩深める
**「五臓の関係性」**についてのお話です。
まず最初に大切なことは、
🌿 五臓はそれぞれ単独で働いているわけではない
ということです。
東洋医学では、体を一つ、全体をとらえます。
つまり、五臓が協力して働くチームのようなものだと考えます。
🌿 健康とは「五臓の調和」
東洋医学では健康とは
五臓のバランスが整っている状態
と考えます。
例えば
- ストレス
- 睡眠不足
- 食事の乱れ
などが続くと、
ある臓が疲れてしまいます。
すると、その影響は
他の臓にも広がっていき、やがて全体へと影響が広がります。
逆に一つの臓が崩れてたとしても、他の臓が調整して補って回復へと
導いてくれることもあります。
つまり体は
ひとつの臓だけで成り立っているのではなく、
五臓すべての協調で成り立っているのです。
🌿 女性の体と五臓
女性の体は特に
五臓のバランスの影響を受けやすいと言われています。
なぜなら女性の体は
- 月経
- 妊娠
- 出産
- 更年期
といった大きな変化を経験するからです。
これらの変化には
🌿 肝(血の巡り)
🌿 脾(気血を作る)
🌿 腎(生命力・生殖)
🌿 心(精神の安定)
🌿 肺(気の巡り・体を守る)
と、五臓すべてが関わっています。
つまり女性の健康は
五臓の調和が大事と言えるでしょう。
🌿 臓と臓は影響し合う
東洋医学では、臓同士は互いに影響し合います。
例えば
📌 ストレスが続く
↓
肝の働きが乱れる
↓
胃腸(脾)が弱る
という流れが起こることがあります。
また
📌 考えすぎや心配が続く
↓
脾が弱る
↓
気血が不足する
↓
心が養われない
↓
不眠や不安
といった状態が現れることもあります。
このように
体の不調は一つの臓だけで起きているのではなく、
臓と臓の関係の中で起こることが多い
のです。
🌿 五臓の関係は自然の法則に基づく
東洋医学では、人の体は
自然界と同じ法則で動いていると考えます。
五臓の関係にも
🌿 助け合う関係
🌿 バランスを取る関係
があります。
五臓は五行(ごぎょう)という考え方、
とらえ方がベースになっています。
五行とは、自然界すべてのものが、この5つの性質に分類され
それらが相互、結びつきの中で一つとなり調和がとれているとされています。
これを人間の体にあてはまると五臓となるわけです。
次回のコラムでは、さらに五行の考え方について詳しく、
**五臓の関係(相生・相剋)**についてもう少し詳しく見ていきますね。


