みなさま、こんにちは!
福山市、ばら公園すぐにある【女性とこどもの鍼灸院 SEISHIN】です。
ひきつづき、気のお話しです。
良い気が充分にあれば、生命力あふれ、抵抗力があり病気になりにくく健康でいられます。
この人にとって良い気のことを東洋医学では、総じて「正気(せいき)」と言います。
逆に、病気になる要素の気を「邪気(じゃき)」と言います。
東洋医学では邪気があるから病気になるのではなく、正気が不足によって邪気が入り込むすきがあったので病が起こったとらえます。
また例え正気が不足し、邪気が発生して病が起こったとしても、正気がまだしっかりしていれば、邪気を排除し健康に戻ることができます。
これをわかりやすく言えば「自然治癒力」ですね。
ですので、鍼灸治療においては、養生として来られた場合には、「生命力、抵抗力」を保ち病気になりにくい健康な体にいるために行いますし、病気で治療で来られた場合には、この自然治癒力を高めること、つまり、そのお方の正気を回復されることを着眼して行います。
また正気を回復するには、、正気を助ける治療をするのか、邪気を退け(結果、正気を回復する)治療をするのか、または同時に行うかを、診断し治療戦略をたて鍼を行います。これを専門用語では正気を助ける治療法を「補法」、邪気を退ける方法を「瀉法」と言います。
下の図は私が所属する『北辰会』でよく使用される正気と邪気の関係を説明するものです。
この矢印のように、左の方向へ行けば行くほど正気が減り、邪気が増えるという対比になりますので、鍼灸治療がだんだんと難しくなります。診断と自分の技術によっては、鍼治療ができない、もしくは、鍼灸治療をしないと判断することもあります。まだ治療できると判断した場合には、この矢印を反対向き、右方向へもっていくように鍼治療を行います。
結果、みなさまの正気が増して元気になられるわけです。
今日はだいぶ専門的な内容になりましたね。なんとなくでもご理解いただけましたでしょうか?
今日はこのあたりで、では!