1.東洋医学、鍼灸の道に進むきっかけ
それは社会人になった22歳のとき、自分が病気になったことからです。
大学生のときより 「自分の感覚をいかし、人に喜ばれるような仕事」につきたいと思い、卒業後はあえて就職をしないで上京をしました。
若さだけで勢いよく上京したものの、都会の生活は最初から戸惑いと不安の連続でした。
3ケ月たち、ようやく生活のめどが着いた頃です。
以前起こしていた腰痛が悪化し、椎間板ヘルニアと坐骨神経痛になってしまったのです。
その痛みは走ることは勿論のこと、歩くにも激痛がおこり、睡眠中も痛くて途中で目が覚めるほどでした。
目の前が真っ暗になりました。
「こんなはずではなかったのに・・・」と。
その痛みはなかなかとれず、焦りと不安ばかりが募っていきました。
そんな頼るところなく先もみえずで苦しむ中、はじめて東洋医学のことを知りました。
東洋医学では「人間は自然の一部であり、自然が大宇宙であれば人間の体は小宇宙であり、人間も自然と同じように一個のバランスの整ったものである」と捉えていて、そのことが私には、自然のおおいなる力が備わっているならば治る力も無限にあり、自分にあった治療すれば必ず治る!と思え、心救われまたのです。
こうして焦りや不安が落ち着き、治療を根気よく続けていった結果、ようやく体がよくなっていくことができました。
また、病気をしたことで周りには病気で苦しんでいる人がこんなにもたくさんいるということも初めて知りました。
これまで自分が病気をしたからこそこの経験を活かし、病む人に寄り添い導いてあげられる治療者になりたいと思うようになっていったのです。
そして、これこそが今まで自分が探していた「自分にしかできないような感覚をいかし、
人にも喜ばれる仕事」でもあると気づき、心救われた東洋医学への道に進んだのです。
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2.鍼灸師として、そして師匠との出会い | |
3.東洋医学を通して |