3.東洋医学を通して
東洋医学の最古の書物で根幹をなす『黄帝内経』という書物があります。
これは鍼灸だけではなく、易や自然哲学などにも及び、自然とともに人々がいかに健康で天寿をまっとうできるかについて述べられています。
いにしえの時代より変わることのない自然の法則が、 現在においても我々を導いてくれる
『黄帝内経』とともに、鍼灸と自然の素晴らしさを感じます。
自然の四季の移ろいは気の陰陽の変化の形であり、
人々も自然の陰陽の変化のもと、体の陰陽を変化させ、活かされています。
樹木のように・・・。
私達は春には春の、夏には夏の陰陽に基づいた活き方があるのです。
そのことを知り、自然と合わせた心と体で生活を送ることこそが大事なのです。
その自然との調和を失ったときに、また自分の中での調和失ったとき人は病気に
なるのです。
私たち鍼灸師はこの東洋医学を通して、ただ体を治すだけではなく、患者様のライフスタイルや心の持ちようにも関心をもち、患者様自身が日々の生活に気を付け、より早く治り、またより健康でいられるよう導いていくことも大事な治療です。
そしてまた治療だけにとどまらず、東洋医学のすばらしさをより多くの方に知っていただき、健やかで活き活きと暮らせる地域づくりへと貢献していくことも私の使命であると感じています。
1.東洋医学、鍼灸の道に進むきっかけ | |
---|---|
2.鍼灸師として、そして師匠との出会い | |
3.東洋医学を通して |